0時のシンデレラ

「敦、萌葉を幸せにしてねー」

凛音は敦に微笑んだ。

「分かってら」

敦は指でマルをつくった。

「………」

その様子を見ていた礼音は不機嫌になった。

「…凛音!」

礼音は凛音の手をつかみ、
教室を出た。

「えっ?どこに行くの!?」

「誰にも見られないとこ」

そう言った礼音は耳を赤くした。

< 117 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop