0時のシンデレラ
…ん?
凛音は首をかしげた。
…あの人、どっかで見たような…
「高橋礼音(タカハシレオン)です。
よろしく」
“きゃーーーーーっ”
女の子の黄色い悲鳴が聞こえる。
「わー…かっこいいね…」
萌葉が礼音を見つめたまま、言う。
凛音はその言葉にはうなずかず、
目を細めながら礼音を見つめた。
…どこかで会ったような……
でも思い出せない…
凛音は思い出すことを諦め、
あくびを1つした。
────凛音は気付かなかった。
この時、すでにもう魔法を
かけられていたんだ─────