0時のシンデレラ
恋の予感
朝の会が終わると同時に、
女子は礼音の周りに集まった。
そして質問攻め。
「礼音くんの誕生日はっ?」
「礼音くんは前どこの学校に通ってたのっ?」
「礼音くんの好きなものはっ?」
女子があれこれ質問するが、
礼音はどの質問にも答えない。
「んーん、秘密」
そう言って、微笑むだけだ。
「「「かっこいい~!」」」
また女子の黄色い悲鳴が上がる。
「うっわ~…競争率高そう…」
萌葉が嫌そうな顔をする。
「私はパスだなー。
凛音はどーなのよー?」
「私は最初からパス」
「そう言うと思った!」
萌葉は予想通りの凛音の答えに笑った。