0時のシンデレラ
学校。
「おっはよっ!」
「…萌葉」
「うわっ…凛音!
その頭どーしたの!?」
萌葉は凛音の頭を見て驚いた。
なぜなら凛音の髪が
ぐちゃぐちゃだったからだ。
「とりあえず髪とこう!
はい、くし!」
萌葉はカバンの中からくしを取り出し、
凛音に渡した。
「で、何があったのよ?
凛音が髪ぐちゃぐちゃで学校来るなんて…」
「うん…実は…」
凛音は萌葉に夜中に起きたことを話すと、
「…こっわ!!!」
萌葉は目を大きくさせた。
「今日、しっかり鍵閉めときなよ!」
「うん…」
“キーンコーンカーンコーン”
「あっチャイム鳴ったから、席に戻るね!
また何かあったら相談しなよ!」
そう言うと、萌葉は凛音から離れて
自分の席に戻っていった。
「えっと…1時間目は…英語か…」
凛音は英語の授業の準備をした。