0時のシンデレラ
…淳、ありがとう。
でも私知ってる、この気持ち…。
中学生の時と同じ気持ちだ。
多分、私タカのことが好きなんだ…。
凛音は頬をほんのり赤くした。
「…お前、何か可愛くなった?」
「えっ私が!?
ないない!ないよ!」
「え…でも何か昨日と違う顔してる」
淳が目を丸くする。
…これって、恋してるから?
「恋してるからなんじゃないの~?」
「わっ!も、萌葉!」
後ろで萌葉がニヤニヤしている。
「そんなこと!…あるかも」
「えっ!?」
びっくりした顔を凛音に向ける淳。
「…マジか…。
…それ、誰?」
「まっさかー、礼音くん!?」
「アイツなわけないじゃん!
2人とも知らない人だよ!
何かね…絶対ないと思ってたんだけど、
一緒にいるとホッとするんだ…」
凛音は頬をさっきよりも赤くした。