0時のシンデレラ
幼なじみと親友の儚い恋

夜。

「…まだかなぁ……」

凛音は窓から夜空を見つめていた。

「…多分、来るのって0時だよね…」

凛音は時計を見た。
時計の針は“11時55分”を指している。

「いつも来るの、0時だし…」

そうなのだ。
タカが凛音の所に来るのは、
いつも決まって時計の針が
“0時”を指した時────。

「…早く会いたいなぁ…」

恋するってこんな気持ちなんだ…
ふわふわしてて、
でもどこか懐かしい気持ちで……。

“コンコン”

凛音が音がした窓を見ると、
タカが「よっ」と手を上げていた。

「タカ!」

凛音はすぐに、窓を開けた。

「ん。待ってた?」

「うん!会いたかった!」

「俺も…ってお前、
キャラ変わってね?」

「えっそ、そんなことないもん…」

凛音は頬を膨らませた。
そんな凛音の頭をタカはなでた。

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