0時のシンデレラ
凛音がタカの顔を見ようと、
顔を見上げると
やっぱりバンドエイドしか見えなかった。
…顔ははっきり見えないのに、
好きって思っちゃう…。
もっともっと一緒にいたいって
思っちゃう…。
恋ってすごいんだ…。
「…凛音」
「ん?」
「…好きだよ」
タカの声が上から落ちてくる。
…好きな人からの「好き」が
こんなにも嬉しいなんて…。
「…私も……、
タカが好き!」
凛音はタカに
「好き」という言葉を返した。
「…キスしてい?」
そう言うと、タカは凛音の返事を
待たずに、凛音の唇に自分の唇をつけた。
…好きという気持ちがどんどん
溢れて来る…。
凛音はタカと長く甘いキスを交わした。