0時のシンデレラ

凛音は淳の思いを知って、
驚きを隠せない。

「…ごめん」

「…いやいいんだ、
分かってたから…。
それだけ言いたかっただけ。
んじゃな」

淳が去ろうとすると、

「でもっ!」

と、後ろから凛音の声がした。

「でも…ありがとう。
淳のことは私にとって大切な存在だよ。
だから…もう話せないとか、
思わないでね…」

「…ん、サンキュ」

淳は屋上から出ていった。

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