0時のシンデレラ
「………」
凛音はしばらく屋上にいた。
「…………」
“ガチャ”
「凛音」
後ろで、屋上のドアを開ける音と、
凛音の名前を呼ぶ声が聞こえた。
凛音が後ろを振り向くと、
そこには萌葉がいた。
「…萌葉。
もしかして………」
「…うん、さっきの淳の告白、
聞いちゃった。
ごめんね…」
「ううん…」
「ね、隣りに座ってもいい?
私からも話があるんだ」
「うん…」
萌葉は凛音の隣りに座った。
「「…………………」」
お互い黙ったままだ。
心地よい風が2人の頬をなでる。
「「…………」」