0時のシンデレラ
行方不明のハート

色々あったオリ合宿が終わり、
家に帰ってきた凛音。

「…どうしよう、分かんない…」

凛音は声を出さずに泣いた。

「りーんねっ」

その時、タカが窓から入ってきた。

「…タカ……」

「ん?どした?」

「…恋って…何なの?
分かんないよ…」

「……恋、か…」

タカはしばらく考えてからこう答えた。

「恋ってさ、
好きになんのは一瞬だよな。
好きにならなくてもさ、
気になるのも一瞬じゃね?」

「…一瞬?」

「そ。
俺にとって、恋は一瞬かな」

「…一瞬……。
一瞬で好きに…」

「ま、そのかわり…
諦めんのは一瞬じゃねーんだよな!」

タカはふっと笑った。

…今の笑い方、アイツに似てる…。
ってこんなときまで私は、
アイツのこと考えてんの!?

凛音は首をぶんぶん振った。

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