0時のシンデレラ

凛音が家に帰宅した時、萌葉と敦は。

「ほーんと珍しいじゃん、
敦がお見舞い行くなんて!」

礼音の家に行ったその帰りだった。

「礼音、元気そうで良かったね!」

萌葉はにこっと笑った。

「…萌葉」

「んー?」

「お前さ、俺が礼音のために
行ったと思ってんの?」

「え、うん。
だってそうでしょー?」

「…お前、にぶい」

「え、どういう意味?」

首をかしげる萌葉に敦は、
萌葉の手に触れ、そして握った。

「こういう意味!」

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