0時のシンデレラ

「萌葉に俺のことが好きになるように
仕向けてやる」

「…ふふっ、何その答え」

「それくらい好きなんだよ、ばーか」

「…あのね」

「ん?」

「私も好き!」

萌葉は目に涙を浮かべながら笑った。

「…え、マジで?」

「うん、私の方が好きだったよ!
ずっと前から!」

「…過去形なの?」

「…あっ好きだった、じゃなくて!
す、好きです…」

萌葉は顔を真っ赤にさせながら、
敦に言った。

「ん、俺も好き」

そして、2人は夕焼けの下で
口づけを交わした。

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