好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
いつも通りのやり取り…



「うわっ!蚊がいるしっ!」


育も草むしりを手伝ってくれた。



『蚊ぐらいでごちゃごちゃ言わない~』



「うわっ!由奈!足に10匹ぐらい集ってるぞっ!」



『嘘?!どこどこっ!取ってえぇぇ…』



「嘘~ん♪」



育は私が引っかかった事に満足したのか、草むしりを再開した。



『嘘つき!もう!馬鹿!ハゲっ!』



「だからぁ~ハゲは余計だって…」



こんなやり取りをしながら、花火大会の時刻は一刻と迫っていた。
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