好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
育と私は育の自転車で二人乗りをして帰る…



今度は育を後ろからしっかりと抱き締めた。



胸の鼓動も治まらない…



でも…育は信号機待ちで引っかかる度に私の手を握ってくれた。



愛しくて愛しくて堪らない…



ついこの前まで育の背中が遠く感じて悲しくなったのに今は…



その背中の温もりを感じるだけで幸せだった…



景色が見慣れた風景に変わる…



もう着いちゃうのか…



私は育の背中に顔を埋め、残念に思っていた。。
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