好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
兄弟でなんか気持ちわりーょ…



気持ちわりーょ………



一番聞きたくない言葉…



『…そっ…そうよね…私ったら何勘違いしてたんだろ…ハハハ…』



母が照れ臭そうに笑った。


育も安心したのか後ろの座席にボスッと持たれかかる音がした。



私は助手席からミラー越しに育を見つめる…



一瞬、育と目が合ったが直ぐに反らされてしまった…



私達…




また降り出しに戻ってしまうんだね…



私の心の中で…



ガラガラと硝子が砕け散った音がした…
< 184 / 408 >

この作品をシェア

pagetop