好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『じゃあ、ごゆっくり~』
母の能天気な声がして、階段を降りて行く音がした…
私は自分の部屋で耳をふさぎながら四隅で小さくうずくまる…
ふさいでも、ふさいでも、二人の声が聞こえて気がおかしくなりそうだった…
育………
育……――――
もう…好きなんて言わないから…
困らせたりもしないから…
愛してるなんて言わないから…
こんな仕打ちは止めて…
止めて…―――――
お願い………。
母の能天気な声がして、階段を降りて行く音がした…
私は自分の部屋で耳をふさぎながら四隅で小さくうずくまる…
ふさいでも、ふさいでも、二人の声が聞こえて気がおかしくなりそうだった…
育………
育……――――
もう…好きなんて言わないから…
困らせたりもしないから…
愛してるなんて言わないから…
こんな仕打ちは止めて…
止めて…―――――
お願い………。