好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私はずっとずっと耳を防いでうずくまっていた…



『…じゃあ…育バイバイ』
「送るよ」



育と仁美の声で目が覚める…



時計を見ると夕方の4時だった…



私…ずっと寝ちゃってたんだ…



窓から外を見ると、育と仁美の姿が見えた…



『…………』



二人の後ろ姿を見つめると気がおかしくなりそうだった…



胸が張り裂けそうで苦しい…


育……



どうして……



あの日、愛し合った育の姿が目に浮かぶ…



育の大きな手も思い出す…


なんで…



なんでよ…―――
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