好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『育ー由奈ーご飯よ~』



下から母の能天気な声が聞こえる…



ご飯なんて食べれる訳ないじゃん…



能天気な声が私を苛立たせる…



育が私の部屋を通り過ぎて下に降りて行くのが解った…



育は……



食欲あるんだ…



私は布団を深く被った。



『由奈ー冷めるわよー早く降りてらっしゃい』



『……いらない』



私は答えるが、母には届いて居ないらしく…



『あの子ったら…また寝ちゃったのかしら…』



ブツブツ言いながら二階へ上がって来た…
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