好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
そっとしといて…



お母さん………



こんな腫れ上がった目を見たらきっと心配症な母は驚くだろう…



ガチャ――――



『あー…やっぱり寝てる…まったく夏休みボケし過ぎよ…』



母が布団を剥がそうとした…



『触らないで!』



『………由奈…?』



私は布団にしがみついて言う…



『お母さん……今日は何も食べたくないの…ほっといて…お願い…』



母の顔は見えないけど、ひどく驚いているに違いない…



『…由奈……解ったわ。でも、お腹空いたら降りて来るのよ』



母は私の頭を優しく撫でて下へ戻って行った…
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