好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
あんなに大勢の声の中で育の声なんか解るはずもないのに私は反応する…



…仁美も私と同じように頭をガバッと上げて反応していた…



私の視線に気付いたのか、仁美がこっちを見た様な気がしたが、直ぐに視線を前に移した…



仁美の後ろ姿が、『育は私のモノ…』と言っているようで…



私は辛くなった…



あれから仁美とは一言も話して居ない…



恐らく、もう友達、親友…には戻る事は出来ないだろう…



そのくらい、私と仁美の間には大きな亀裂が入ってしまったんだ…
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