好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
仁美が私に気づき顔から笑顔が消える…



育もそうだった…



でも育は直ぐに私から視線を外す…



仁美だけが私をじっと見ていた…



『…………』



「…………」



私が育の後ろを真っ直ぐに通ると、育と仁美の会話が止まった…



『…………』



急いでいるつもりなのにスローモーションが掛かっている様な気がして苛立せる…



家の玄関を開け、パタン―と閉まると私の力は一気に抜けた…
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