好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『あーっ!!』



「ん?なんだよ」
私の声でビクッとなった…


『私…自転車…置いて来ちゃった…』


そうだ…
なんかいっぱいいっぱいで自転車の存在すっかり忘れて歩いて帰って来ちゃった…


「はっ?何処にだよ」



『な…長良川駅…』



「仕方ねぇな…もう遅いから俺が取って来てやるよ」


『わ…私も行く!』


「いいって。お前は待ってろ」


『だって私の責任だし…育にだけ押し付けたくない!』


私がそう言うと、育がふっと笑った。


「しゃーねぇなぁ。じゃあ一緒に行くか」



『うん!』



なんか…
嬉しくて一人で舞い上がった。
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