好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
それから私達は、半強制的に文化祭の準備をさせられる…


着々と準備が整い、リハーサルが始まった…



私は袖だけを巡り上げ、腕に真っ白な白粉が塗られる…



どうやら、手のお化けとは、狭い通路から手を出し通行人を驚かすと言う…ベタな役割…



でも、まだ腕だけならましな方ね…



そう思いながら後ろを振り返ると、佳代が化粧をさせられ口裂け女になっていた…



目をギロギロさせて、成りきっている…



あんなに嫌がって居たのに…やる気マンマンじゃん…


私はおかしくなって笑った。
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