好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「乗れよ」
『うん…』
育の自転車の後ろに乗る。
こうやって二人乗りするのも久々だ。
なんだか育の服を掴むのも緊張する。
ドキドキが止まらない。
育に聞こえたらどうしょう――
…と思ったら、育が私の手を握った。
「ちゃんと捕まっとけよ」
『う…うん』
私はきっと真っ赤になっていただろう…
今が夜で良かった…
育が前を向いてくれて良かった…
私は育の背中を見つめた…
『うん…』
育の自転車の後ろに乗る。
こうやって二人乗りするのも久々だ。
なんだか育の服を掴むのも緊張する。
ドキドキが止まらない。
育に聞こえたらどうしょう――
…と思ったら、育が私の手を握った。
「ちゃんと捕まっとけよ」
『う…うん』
私はきっと真っ赤になっていただろう…
今が夜で良かった…
育が前を向いてくれて良かった…
私は育の背中を見つめた…