好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私の手がほんの一瞬、育の手に触れる…



育の手は冷たくて…



私を愛してくれた時と同じなんだ…




そう思った瞬間だった――







育が立ち止まり、再び私の手に触れた…
何か確かめるかのように…




??




……えっ!!







心臓が止まるんじゃないかと思った…



戸惑いと緊張で私は思わず手を引っ込めようとするが…



育の手に引き戻された。




育は私の手を掴んだまま離さない…



そして…
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