好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「……由奈………」



育はズルズルと座り込み、私と同じ中腰になった…



『……い……育…?』



育が私の手を痛いくらいに握るから…



『…い…育…痛いよ…』



と呟いた…



「…ごめん……」



小さな声が返って来る…



育が私の手を離そうとするから…



私は…



思わず、力強く育の手を握ってしまったんだ…



何故だか解らないけど…



離したくなかったんだ…





離したくない……。
 



……………
< 257 / 408 >

この作品をシェア

pagetop