好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私は佳代にそのまま、引き連れられて、屋上まで向かう。



佳代は衣装を剥がすと



『こんなもの…エイッ』



と廊下に脱ぎ捨てた。



私は鼻水を啜りながら…
おかしくて笑った。



佳代は面白くて優しくて…


なんでもっと早く友達にならなかったのだろう…
そう思った。



屋上に着くと佳代は、興奮したように話す。



『由奈っ!凄いねっ!ウチの学校のジンクスぶっ壊したじゃん!』



佳代がケタケタと笑っている…



『…えぇ…』



『あーぁ…ザマァ見ろって感じ』



佳代がすっきりした顔をしている。
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