好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『仁美なら居ないよ』



真奈美が聞いてもいないのに答える。



『つーかさ…あんたら兄弟なんでしょ?何考えてんの?』



『…………』




『普通に考えてありえないじゃん。異常だよっ異常っ!キモイし…仁美が可哀想だよっ』



真奈美が皆の視線を浴びる。



佳代がワナワナと震えている…



私は佳代に、『いいから…』と目で合図をした。



『ちょっ…聞いてる?私が言ってるの間違いないでしょ?』



真奈美が自分のグループに相づちを求める…



真奈美のグループはコクコクと頷いていた。



『つーかキモイし…』
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