好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私は育の容体を思い出し、保健室へと駆け込む。



ガラガラ――――ッ




やはり予感は的中で…



育と仁美は保健室に居た。


覗き込むと育は寝ているようだ…



仁美が立ち上がり…



『…何か用?』



と聞いてきた…



私は息切れして上手く話せない…



『…用がないなら帰ってよ…』



仁美が憎悪むき出しで私を睨み付ける…



私は仁美を見つめながら



『…用が…ないなら…来ない…』



切れ切れの言葉で言い返した。
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