好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
佳代
その日、家に帰って来た私達は深い眠りに着こうとしていた…



『…育…おやすみ』



「…ん…あぁ…おやすみ」


そう言う、育の手が私の体を抱き締める…



育は今、私の部屋にいる…


今日は二人ともバイトを休んだ…



少しでも空白の時間を埋めたかったから…



今日は何ヶ月ぶりに暖かい安心感と育に触れて眠る事が出来るのだろう…



育の寝息が心地よい。



私は育にもう一度、小さくおやすみと囁いて眠りに着いた…
< 292 / 408 >

この作品をシェア

pagetop