好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私は【わかった】と返信して、裏庭まで走った。



そこには、育と仁美が居て、仁美は泣いていた…



やっぱり…どんな相手だろうが泣いている姿を見るのは辛い…



私の足は重くて…



二人の元へ歩いて行くのに時間が掛かった…



「…仁美が由奈に話しがあるらしいから…」



育が呟く…



私はゆっくりゆっくり…


仁美に近づいて行った…



『…………』



私が近づいても仁美はなかなか話し出そうとしなかった。



『……仁美……ごめん』



『………』



仁美はまだしゃがんだまま顔を上げない…



『……由奈……私……』



仁美が顔を上げないままやっと口を開いた…
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