好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『佳代…気付いてあげれなくてごめん…』



『…バーカ…何言ってんの』


佳代はふっと微笑む…



『………おめでとう』



私も微笑む…



『…ありがとう』



佳代が照れくさそうに笑った…



その笑顔で佳代は産むんだなと思った…




『由奈は…もう、私が居なくても大丈夫よね…?』



本当は…



ずっと側にいて欲しくて堪らないけど…



佳代を困らせたくない…



今まで散々迷惑を掛けたから…



佳代が安心して赤ちゃん産める様に…



だから私は笑顔で答えたんだ…



『うん!大丈夫っ』



佳代も安心したように頷いた。



『由奈なら大丈夫…』



『うん!』



『……………』



佳代を見ると涙ぐんでいた…



『本当は一緒に卒業したかったんだけどね』
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