好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『…育……私…育が大好きだよ…』




育が私の頭を撫でながら




「俺もだよ…」




と呟いた…




『…育と…兄弟は嫌だけど…でも…兄弟じゃなかったら出会えて居なかったかもしれない…』



「…そうだな」



『…同じ今の世界に産まれていても…どこか遠い国に産まれてたら…育と出会えない…』



「…うん」



『…だから…育と兄弟でも出会えた事に感謝する…
出会えない方が嫌だから…』



私は何故こんなにペラペラと喋るのだろう…



「…………」



育が何も言わずに、私の頭を撫でていた…




「…俺達……出会えて良かったのかな……」




『……良かったんだよ…だって…こんなにも愛し合ってるんだから…』



そう…



私はいつも幸せを感じると


とてつもなく不安になるんだ…



私達の恋は硝子の様に砕け散ってしまうんじゃないかと…
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