好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私は店の階段をトントンと降りて行った。



育の黄色いTシャツが見えた。



「お疲れ」



育が微笑んだ。



『へへ…』



何故か解らないが、照れ臭い…



こんな会話が、私達をぐんと大人に近づけた様な気がした…



育が手を差し伸べる…



私は育の手を繋ぐ。



『よっ!熱いねぇ~由奈ちゃんの彼氏?』



不意に後ろから声が聞こえて私と育は振り返った。
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