好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
そこには、私のバイト先の大学生の先輩がいた。



育も軽く会釈をした。



『はいっ』



私は答える。



育は私の彼氏なんだ。



『そかそか~いいねぇ!これからも仲良くね』



その先輩は私達を冷やかしただけで、ニコニコと手を降って帰って行った。



『…ありがとうございます』



そう言って私は育に微笑み掛ける。



育もふっと笑ってくれた。



世界中の皆が私達を兄弟だと知らなければいいのに…


そう思いながら、育と腕を組んで帰った。
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