好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『パス、パス~パース』



真奈美の他にも、数名のバスケ部員がいて張り切っている…




『真鍋さん、こっち!』



私は適当にボールを投げる。



パスパスって言うくらいなら、私にボール回さなくていいから…




そう思った時だった…



『真鍋さん、行ったよっ』



私の視界がボンヤリしてきて…



まるで水中にいるかのように、回りの声もくぐもって聞こえて来た……



私の横をすり抜けていくボール……




ポン――ポン―――



コロコロと転がる音がして…




私はそのまま、意識を失った。
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