好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『……ゆ…由奈…』



意識が朦朧とするなかで誰かが私を呼ぶ…



『…由奈……由奈…大丈夫?』



ボンヤリする視界の中で心配そうに覗き込む絵理子が居た…



『…絵理子………』



『あー良かった。気がついて』



絵理子がほっとした表情で私を見つめる…



『…私…どうしちゃったの…?』



『由奈、バスケしてる時に意識なくなっちゃったのよ』



『こんな感じで…こうやって…』



絵理子が身振り素振りで再現している…



『そっか…』



私は辺りを眺める。



ここは保健室なんだ…
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