好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
ゆ…夢じゃない…



やっぱり…



赤ちゃん出来たんだ…



ボンヤリと考えながら力なく座り込んだ…



「由奈…大丈夫か?」




「由奈?」



育が私の部屋をノックする…



「由奈…?」



育がゆっくりと部屋のノブを回した…



私はとっさに、検査薬を鞄の奥にしまい込んだ…



「由奈…居たのか。電気も着けないでどーしたの?」


育が私を後ろから抱き締める…



「体調悪いの?美川さんが倒れたって教えてくれたから…」



私は言葉が何も出ない…



何か言おうとしても、喉の奥がかすれて出ないんだ…



「由奈…風邪か…身体が熱いよ」



育が私を抱え上げベッドに寝かせてくれた…
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