好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「じゃあ、ゆっくり寝ろよ…あ…後、何か要るものあったら言って」



そう言って育は自分の部屋へ戻って行った…



パタン――――



静かにドアが閉まる音がして私の耳をつく――



私は育に言いたかったけど、言えなかった…



言ってしまったら…



明日にでも病院に連れて行かれて…




中絶させられそうだから…


それより、何より…



育から「下ろしてくれ」と言われるのが辛くて堪らなかった…
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