好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『…本当よっ…私、今日行って確かめたんだもん!』



育はまだ愕然とエコー写真を見つめていた…



「…嘘だろ……なぁ……っ」



育は拳を握りしめ…



「…嘘だと言ってくれよ…」



と何度も呟いた…




私は育の顔が見えない程涙が溢れ出て…



『…嘘じゃない……嘘なんかじゃない…私と育の…!』



言い掛けた瞬間、育の手で私の口が塞がれた…



「…由奈…落ち着いて…そんなに大きな声出したらまずい」



私は口を塞がれながら何度も…



『私と育の赤ちゃんなのよ』



そう叫んでいた…
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