好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私…



気が触れちゃったのかな…


ジタバタともがきながら、精一杯の抵抗をする…



『私と育の赤ちゃん…』



『私と育との赤ちゃん…』


『私と育との赤ちゃん!!』



育の手が私の口を押さえるのが緩んだ瞬間に何度も叫んだんだ…




その瞬間、



パチーン――――




育の平手でハッとなった…



『…わ……私と……の…ちゃん……』



涙が止まらなくて…



小さく小さく呟くしかなかった…
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