好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『立命館から推薦が来てるんだって~凄いよね…育は』



仁美が遠くを見つめながら言った…



『立命館…推薦…?』



私はただ…呟くしか出来なかった…



『そそ。奨学金もいらないと思う…育の場合はね。』



『…そ…なんだ…』


『由奈はどうするの?大学』



仁美が、カフェオレをストローでくるくる混ぜながら私を見つめた…



『…私は、大学へは行かない…ってか私の脳ミソじゃ無理かな…ハハハ…』



無理に作った笑顔が崩れそうで怖い…



『頑張ればいいのに~私は…』



仁美が言い掛けて止まる…



『私は、育と同じ立命館に行こうと思ってる…』



仁美がカフェオレをキュッと飲み干して言った…
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