好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
仁美と別れて、私はとてつもない、頭痛と吐き気に襲われながら…


家に着いた…



「おかえりー由奈」



玄関を開けると、丁度育が二階から降りてくる所だった…



『…ただいま…』



私は小さく返事をする…



育が鞄からゴソゴソと何かの雑誌を広げた。


「これこれ…ここのこのページ…見て」



育が持っている雑誌に目をやる…


育は解りやすいように、蛍光ペンで二重丸をしていた…


〔急募!体力に自信のある方!〕



「これな、鉄筋運んだりするだけで、こんなにも給料貰えるんだって」



育が嬉しそうに話す…
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