好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
どうしようかな…


まず先生に電話しなきゃ…

私も…休んで育の看病したい……


私も休もうかな…




私は意を決して先生に電話を掛けた。




プルル――プルル――



ガチャ――



『はい。白樺学院の橋本ですが…』



担任ではないが、歴史の先生が出た。




『あっ…あの…2年1組と2組の真鍋由奈と育なんですが……あの…風邪引いちゃって…その…今日は休みます…』



『あら…そうなの…。さすがは双子――』

『じゃあお願いします!』


ガチャ―


先生の話しなんてどうでも良かった。



私はアイスノンと体温計と薬を持って二階へ上がる。



育の部屋を音を経てずに開ける。


育の勉強机の椅子をコロコロと運びベッドの側に腰掛けた。
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