好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私は、電車を降りて真っ暗な山道を歩く…



ここは、長良川の上流…



星空で月がギラギラと輝いている…



滝の音がザーザーと聞こえていて…



水しぶきがたまに私の顔に掛かる…




育とここで…
キスをしたんだな…



私はぼんやりと思い返す…



最後に…



もう一度だけ、



育の声を聞かせて…



これが私の最後のわがまま…



そして私は、切ってあった携帯の電源を入れた…
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