好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
プルル―プルル―



ガチャ――――



「もしもし、由奈今どこにいんの? 」



育は直ぐに電話に出た。


「おぃ!由奈…聞いてる?今どこ? 」



『…………そんなに慌てなくていいから…』



私は慌てふためく育の声を聞いて、クスッと笑みがこぼれる…




「慌てるに決まってんだろ?!今どこなんだよっ!」



『……』



「……お……ぃ…川の音聞こえるんだけど…まさかっ…由奈?!」



『あーばれちゃった?でも、大丈夫!頭冷やしに来ただけだから』


「……由奈……変な気起こすなよ…起こさないでくれよっ!」



育の声がキンキン言って頭を貫く……



『……育…少しうるさいよ…』



「……なっ……そか…ごめん…」
< 392 / 408 >

この作品をシェア

pagetop