好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「…今から迎えに行くから、待ってろよ?!」


育がそう言って電話を切ろうとした…



『…まっ…待って…切らないで…』



「…あっ…ごめん……。じゃあ、このままで迎えに行く」




『…あ…明日…迎えに来て?もう終電ないし』


「…はっ?そんなもん関係ないよっ!タクでも拾って行くからっ!」



『…いいから…明日…迎えに来て…?』



明日…



迎えに来てね…



明後日でもいいし…



一週間後でもいいから…



必ず私を見つけてね…


「明日になんかならないよっ…ったく…今から行くからっ!いいな?由奈っ!」




『……じゃあ任せる』


私は微笑みながら育に言った。
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