好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「ん………由奈……?」



ハッ―――



『あっ……。』



言葉が出ない。



育は私の顔をまじまじと見つめる。



「お前……学校は…?」



良かった……
気づいていないようだ…



『休んだ……』



「はっ?なんで…今日から試験だぞ…」



『いいの…大丈夫』



育に向かってニッコリ微笑む。



「全く……お前ってやつは…」




育が寝たまま腕を伸ばし私の髪をクシャクシャと撫でる。



『…ヘヘッ』と照れる…




育がありがとうと言っているような感じがして嬉しかった。
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