好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「もしもし……あぁ…どうしたの?うん…大丈夫」



育の話し口調から友達か知り合いなんだろうな…



そう思った。



「じゃあ…行くよ。待ってて」



育が電話を切る…



『誰?なんか用だって?』


「ん…まぁ…ちょっと行って来る…」



なんとなく嫌な予感がした。



育が家から出る音がして私は二階の育の部屋に掛け込む。



学校の鞄の中から携帯をまさぐり、開く…



着信9回…



メールも5つくらい来ていた。



全て仁美だった…
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