好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
リビングに戻りカレーを混ぜる。



さっきまで、ここに居たのに…



「俺が作ったんだから、間違いない!」



育の言葉がフラッシュバックする。



テレビだけが、さっきまで育と見ていたお笑い芸人の映像を映し出していた。



育の座っていた場所に座る…



育……


嫌だよ…


寂しいよ……


行かないでよ………


知らず知らずに涙が頬を伝わっていた。
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